ちょっとした時間でどこでも出来る遊び
子どもといると、ちょっとしたヒマな時間が生まれてしまうことがよくあります。
食事の提供を待っているとき、遊具の順番待ちをしているとき、クルマで移動中など、大人なら耐えられる時間でも、子どもは難しいです。
そんなとき、オススメのすきま遊びをまとめました。
特に、自分のカラダの動かし方を理解できる遊びを多く掲載しています。
ある番組で、十種競技元日本チャンピオン武井壮さんが『自分の身体を思い通りに動かせるように』なることがとても重要であると語っていました。あるとき鏡を見ながらピッチングの動きをしたところ、自分が考えている動きとは全く違ったそうです。自分が考えているより体を思い通りに動かせていないことを自覚し、修練によって体を思い通りに動かせるようになって成績があがった話は非常に感銘を受けました。
幼い頃から少しづつこういった遊びに触れることで、自分の体を思い通りに動かす助けになってくれればと思っています。是非参考にしていただき、楽しく子どもとすきま時間を楽しみましょう♪
指遊び
指遊びは、子どもの指先の器用さや集中力を育むのに適した遊びです。
指回し
指回しは、両手の指の先端をくっつけた状態で円を描くように指を回す動作を繰り返す遊びです。
この遊びは主に指先の運動能力と柔軟性を高める効果があります。また、同時に集中力や手の視覚的な調整能力も養います。子どもは楽しみながら指先のコントロールを身につけることができます。
指パッチン
指パッチンは、指同士をはじくことで音を鳴らす遊びです。
リズム感や指の動きの正確さを鍛えるのに効果的です。はじめはなかなか音を出すことが難しいですが、練習を続けることで少しづつ音が出るようになります。親指の付け根に指をぶつけることで音が出ますので、上手に教えてあげてください。
ペン回し
ペン回しは、ペンや鉛筆を手のひらや指先で回す遊びです。
手首の柔軟性と指の動きの正確さを向上させる効果があります。また、この遊びは集中力や手のスキルを高めることにもつながります。
ただ、癖になると学校で嫌がられる可能性もありますので、ペン回しを教えるかは適性を見て判断してください。
足遊び
足遊びは、子どもの足腰の柔軟性やリズム感を育むことができる遊びです。
運動能力を向上させるのに役立つだけでなく、遊びながら健康的な体を育むことができます。
ケンケン
ケンケンは、地面に描かれた模様や数字を踏みながら進む遊びです。
はじめは片足立ちやその場での片足飛びと難易度をあげていき、ケンケン遊びにステップアップしていきましょう。
バランス感覚を鍛える効果があり、ルールを理解することで論理的思考や創造力も育みます。友達同士でも楽しめるので、学校でのコミュニケーションにも良さそうです。
スキップ
スキップは、交互に足を使ってリズミカルに跳ぶ遊びです。
リズム感や足の柔軟性を高める効果があります。身体全体を使うため、全身運動としても効果的です。
運動能力というよりはリズム感で苦戦する子が多いかもしれません。
スキップのコツは片足ずつ2回ジャンプを交互にすること。「右足で2回ジャンプ」「左足で2回ジャンプ」を交互にゆっくりやってみましょう。慣れてきたら「タタン、タタン」のリズムで同じように片足ずつ2回ジャンプ。
これで上達間違いなし!
顔遊び
顔遊びは、顔の一部を動かす遊びです。
自分の顔の動きや表現を通じて遊びながら表現力や集中力を育むことができます。
ウインク
ウインクは、片目のみを閉じる動作です。
子どもが初めてウインクに挑戦する姿はとても愛らしいので、動画を撮っておくと良い思い出になると思いますよ。
より目
より目は、両目を顔の中心に寄せる動作です。
はじめは指をこめかみの辺りに置いて、それを見るようにするとカンタンにより目が出来ると思います。慣れてきたら指ナシでも出来るように練習してみましょう。
舌を丸める
舌を丸めるとは、舌を巻いて丸くする動作を行う遊びです。
丸められるくらい舌をコントロールできるようになったら、次は風船ガムを膨らませることにもチャレンジしてみましょう。
耳を動かす
耳を動かすとは、顔の筋肉を使って耳を動かす遊びです。
これは出来ない大人も多いかもしれません。親御さんも一緒に挑戦してみてください。
コツはとにかくどの筋肉を動かせば耳が動くのか理解することです。鏡を見ながら眉毛を動かしたりオデコを上げたり眉をしかめたり、そうこうしているうちに耳が動く筋肉に気づくことが出来るかもしれません。
音遊び
音遊びは、子どもの音楽的センスや協調性を育むのに適した遊びです。
音楽を通じて感性やコミュニケーション能力を伸ばすのに役立ちます。
ハンドクラップ(音ゲー)
ハンドクラップは、手を使ってリズムを刻む遊びです。お手軽な音ゲーですね♪
歌をうたいながら一定のリズムで手拍子を入れましょう。手拍子ではカンタンすぎるお子さんは「アルプス一万尺」などの手遊びにステップアップしていきましょう。
拍を理解することで、太鼓の達人などの音ゲーも格段に上達します。
口笛
口笛は、口を使って笛のように音を出す遊びです。
息のコントロールや口の形を変える技術を身につけることができます。口笛は手軽にできる遊びでありながら、繊細な音の調整が求められるため、子どもの集中力向上やカラダのコントロール上達も見込めます。
口笛もコツがいる遊びで、大人でもできない人がいますね。正直、”口笛は習うより慣れろ”というタイプの遊びです。強いて言うなら口の形でしょうか。ローソクを吹き消すときの口の形が最適です。
草笛やリコーダーなどの楽器を鳴らすことも音が鳴る感覚を理解するのに役立つかもしれません。
言葉遊び
言葉遊びは、子どもの語彙力や創造性を育むのに適した遊びです。
言葉の奥深さや楽しさを発見しながら、子どもの言語能力を伸ばすのに役立ちます。
しりとり
しりとりは、前の言葉の最後の音で始まる言葉を続けて言っていく遊びです。
この遊びは語彙力や言葉の連想力を鍛える効果があります。頭の回転を速めながら、新しい言葉を見つける楽しさを味わうことができます。
ただのしりとりではカンタンすぎるお子さんは”縛り(ルール)”を入れてみましょう。
「3文字しりとり」「ポケモンしりとり」「”あ行(あいうえお)”禁止」などです。
一緒に”縛り(ルール)”を考えるのもとても楽しいですよ。
マジカルバナナ
マジカルバナナは、前の言葉から連想される言葉を続けていく遊びです。
昔TV番組で人気になった遊びですが、知的な遊びとして優秀で、今でも子どもたちと盛り上がることができます。
ダジャレ
ダジャレは、同じ(もしくはとても似た)音を持つ言葉をかけた文を考える言葉遊びです。
著名な例だと「アルミ缶の上にあるミカン」「布団が吹っ飛んだ」などが有名ですね。
韻ふみ
韻ふみは、ある言葉と同じ音や母音を持つ言葉を探す遊びです。
例えば、「反抗期(a-n-o-u-i)」と「缶コーヒー(a-n-o-u-i)」などです。
お題を出して、その言葉と同じ韻を持つ言葉を考えましょう。実際には韻ふみはもう少し広義かと思いますが、子どもと遊ぶときはこのルールで良いと思います。
例えば、お題「映画(e-i-a)」だとすると、「経過」「成果」「令和」「停車」など。
韻ふみ=ラッパーのイメージがあってなんとなく敬遠してしまう親御さんもいるかもしれません(私もラップは怖いから苦手…)が、韻ふみ自体は古来からある非常に優れた言葉遊びです。
この遊びはリズム感や言葉の音の美しさを感じることができ、創造性や表現力を育むことができます。韻ふみは子どもの言葉遊びのセンスを磨く上で素晴らしい方法と言えると思います。
モノマネ
モノマネは、人物やキャラクターなどを真似する遊びです。
はじめは家族のモノマネが真似しやすいでしょう。お兄ちゃんの口癖を真似するなどはカンタンにできますね。
皆が知っているものが良いので、キャラクターも真似しやすいです。オススメは「おさるのジョージ」です。高い声で『ホ、ホ、ホ、ハ、ホ~』と言っていればそれっぽくなります。
じゃんけん遊び
じゃんけん遊びは、戦略性やコミュニケーション能力を育むのに適した遊びです。
勝つためにどうしたら良いかを考えることで、勝負を通じた理論的な思考能力を身に着けることができます。
じゃんけん
じゃんけんは、グー、チョキ、パーの手を使って勝負する遊びです。
ただのじゃんけんではつまらないと言うお子さんには「パーなしじゃんけん」をオススメします。
「パーなしじゃんけん」は大人はパーを出せないじゃんけんです。グーとチョキのみで戦います。勝ち目がないと思いますか?そんなことないですよ。是非やってみてください。まさに戦略性を養うことができるかと思います。
あっち向いてホイ
あっち向いてホイは、相手の動きを読んで上下左右いづれかの方向を指定し合う遊びです。
じゃんけんの勝者が「あっち向いて」とコールしたあと「ホイ」の合図で指差しで方向を指定し、じゃんけんの敗者が指定された方向を向いたら決着となります。
グリコ
グリコは、じゃんけんの勝者が決まり手の数だけ進み、先にゴールした方が勝ちという遊びです。
グーで勝ったら「グリコ(3歩)」チョキで勝ったら「チョコレート(6歩)」パーで勝ったら「パイナップル(6歩)」進めます。主に階段などで行われ、じゃんけんを何度も行い先に登り切ったら勝ちです。
様々なローカルルールがあり、自分でルールを考えるのも楽しいですよ。
数字遊び
数字遊びは、子どもの論理思考や推理力を育むのに適した遊びです。
ここでは代表的な数字遊びを紹介します。遊びながら数字のパターンや規則性を探求し、思考力を伸ばしていきましょう。
30ゲーム
30ゲームは、30を先に言った方が負けの対戦ゲームです。1から順に最低でも1つ、最大で3つまで数字をコールしていき、相手に30を言わせたら勝ちというルールです。
2人でやる場合、このゲームには必勝法があります。それを探すのも楽しいので、慣れてきたら考えてみても面白いと思います。
1.先行を取って「1」をコール
まずは先行を取ります。必勝するためには先行である必要があります。お互いが必勝法を知っている場合は先行が必ず勝ちます。相手が知らない場合は後攻でも勝てる可能性があります。
2.相手がコールした回数と合計して「4回」になるようにコールする
例えば相手が1回、つまり「2」のみコールした場合、こちらは3回、つまり「3、4、5」をコールします。相手が「2、3」の場合は「4、5」をコールし、相手が「2、3、4」の場合は「5」のみをコールします。
3.2を繰り返す
すると、必然的に自分は5、9、13、17、21、25、29を必ずコールしているはずです。29をコールする、つまり相手は必ず30をコールすることになり、あなたの勝ちです。
ヒット・アンド・ブロー
ヒット・アンド・ブローは、秘密の数字を当てる推理ゲームです。
2人でやるゲームで、出題者と回答者に分かれます。出題者は3桁の数字(ただし同じ数字は複数回使わない)を決めます。その3桁の数字は答えになります。
回答者は、答えの数字を当てるために3桁の数字をコールします。出題者は、そのコールされた数字が答えの数字と合致しているかを回答します。
回答の仕方が特殊で、数字も位置もあっている場合はヒット、数字のみがあっていて位置が違う場合はブローと回答します。
◆例…答え:123
コール:183 → 2ヒット0ブロー(1と3は数字も位置もあっているためヒット)
コール:327 → 1ヒット1ブロー(2はヒット、3は数字のみなのでブロー)
コール:567 → 0ヒット0ブロー(数字が1つもあっていない)
3ヒット(正解)になったら出題者と回答者を交代してどちらが少ない回数で3ヒットできるか勝負しても面白いかもしれませんね。10回以内で3ヒットしたら勝ち、など色々なルールで楽しんでみてください。
10パズル
10パズルは、4桁の数字と四則演算(足し算引き算かけ算わり算)を使って「10」を作るゲームです。
例えば『4582』をお題にした場合、(8-5)×2+4、などが正解になります。これはドライブ中に非常に盛り上がるゲームです。前を走る車のナンバープレートをお題にして、誰が一番早く「10」を作れるか競います。
ただ、四則演算ができないと難しいので、小学3年生以上が対象になります。
動き遊び
動き遊びは、全身を動かしてコミュニケーションを取る遊びです。
自由な動きや表現を通じて創造性を発揮し、チームワークや協力を学ぶことができます。
ジェスチャーゲーム
ジェスチャーゲームは、言葉を使わずに身振り手振りで物事や動作を表現し、相手に伝える遊びです。はじめは動物など条件をつけるとわかりやすくなって楽しいと思います。
からだ文字
からだ文字は、身体をつかって文字を模し、言葉を相手に伝える遊びです。
平仮名や漢字はかなり難しいので、カタカナやアルファベットがオススメです。ポケモンの名前当てをやると盛り上がりますよ。
【その他】道具を使った遊び
道具が必要ですが、用意ができればとても楽しめる遊びが他にも色々あります。今回は代表的なものを少しだけ紹介します。
絵しりとり
絵しりとりは、絵を描いて行うしりとりです。前の人が描いた絵の最後の文字から始まる言葉を考え、それを絵で描きます。
3人以上でやると、それぞれの絵の解釈が違うことで起こるすれ違いが面白いのでオススメです。
ほうきバランス
ほうきを手のひらに乗せてバランスを取る遊びです。
よく小学校の掃除中にやって怒られるやつですね。ほうきでなくてもカラーバットやその辺に落ちてる木の枝でもいいですね。右手で出来たら左手、左手で出来たら手の甲で、頭で、足で、とドンドン難易度をあげてみましょう。
周りに注意しながら危険のないように遊びましょう。
砂場の棒倒し
砂で作った山に棒を立て、棒を倒さないように山を削っていく遊びです。
2人で遊び場合は、交互に削っていき先に棒を倒してしまった方が負けです。公園でカンタンに道具が揃うので、公園で遊ぶときにやってみてください。