最強の知育ツール、ポケカ
最近、ポケモンカードゲーム(通称ポケカ)に興味をもった息子と、試行錯誤しながら遊んでいます。
品薄で手に入らない、転売ヤーの買い占めで価格が高騰、など話題になっているポケカですが、遊べる環境さえ整えば、親子ともに楽しめて、頭の体操にもなる、非常に良い遊びツールです。
うちの子は小学1年生ですが、算数がとても好きなようで4桁くらいの足し算引き算や簡単な掛け算もできます。ポケカに限らずカードゲームはちょっとした計算が非常に多いため、遊んでいるうちに自然と算数の基本が身についていました。未就学や小学校低学年のお子さんをお持ちの親御さんには本当にオススメです。
ただ、冒頭でお伝えした通り、ポケカは品薄で、なかなか手に入りません。どのようにしたらコスパ良くポケカを始められるのか。秘訣をまとめますので、是非一緒にポケカを始めましょう!
はじめてポケカをプレイするならスターターデッキ
スターターデッキと呼ばれるそれだけで対戦が始められるカードのセットが販売されています。スターターデッキには始めるために必要な道具もセットになっていることがほとんどです。
- デッキ
カード60枚のセットです。お互いのプレイヤーに60枚づつ必要なため、購入する際は注意しましょう。 - プレイマット
下に敷く紙です。なくてもプレイ可能ですが、山札、トラッシュ、サイドなどのカードを置くエリアに特定の名前がついています。最初は覚えるのが大変ですので、特に初心者はあった方がいいです。 - ダメカン
ポケカはダメージの蓄積があります。暗記では忘れてしまうのでダメカンと呼ばれる印を置いて管理します。硬貨などでも代用できますが、やはりダメカンの方が使い勝手が良いです。 - コイン
コインを投げた時の表裏でカードの効果に影響があるものがあります。こちらも硬貨などで代用できますが、専用のコインがあると本格的な感じがして楽しさが倍増しますよ。
スターターデッキには色々な種類のセットがありますので、お子さんと相談しながら選びましょう。
プロキシカードのすゝめ
これが伝えたくてこの記事を書いています。すべての人にこれを伝えたい。
皆さんポケカの品薄、価格高騰に困っているかと思います。公式も対応をしているのだと思いますが、まるで改善される様子がないため、皆さんにはプロキシカードをオススメしたいです。
プロキシカードとは
プロキシカードとは代わりのカードです。語弊を恐れずいえばニセモノのカードですね。コピー機で印刷すればいいのです。
最初に断っておきますが、プロキシカードは本来あまり好まれるものではありません。間違ってもお子さんが友達に自慢したり、当然のように対戦で使用したりしないよう、しっかりと教えてあげてください。
ただ、カードが欲しくても手に入らない現状で、理解のあるもの同士で楽しむ分には最高の方法だと確信していますので、市民権を獲得していくためにもぜひ普及させたいと思っています。
もう1つ、とても重要な点として、売買や大会参加はご法度です。お分かりかと思いますが、営利目的でのプロキシカードの扱いは違法です。大会参加もプロキシカードでは出来ません。カード屋さんなど公の場での利用も非常に嫌がられる行為ですので、家庭の中だけで楽しむものと捉えた方がいいと思います。
プロキシカードの作り方
用意するものは3点。コピーした紙、スリーブ、不要なポケカです。
コピーした紙
まず、コピーが必要ですので、欲しいカードを探しましょう。ポケカ公式で探すと、解像度の高い素材も入手できます。どのカードがいいのかわからない場合は、デッキを探しましょう。「ポケカ デッキレシピ」などで検索すると、大会でも優勝実績のある強いデッキがいくつも出てきます。お気に入りのデッキを見つけたら、デッキコードというものが書いてあるので、それをコピーし、ポケカ公式ページのデッキ構築でコードを入力しましょう。すると、そのデッキで使用されている全てのカードをまとめて見ることができます。
コピーするカードが決まったら、印刷です。おすすめはプロキシカード印刷サイトです。
先ほど公式ページで表示したカードの画像を右クリックで「名前をつけて画像を保存」しておき、その画像を『カード追加』ボタンからアップロードします。用紙サイズはA3がコスパがいいのでオススメです。カードサイズはポケカの場合「スタンダード」です。
用意したPDFを印刷します。セブンでもローソンでも、家庭用プリンタでも、お好きな方法でどうぞ。クオリティを上げたいのであれば、スマホでプロキシカード印刷サイトを利用してPDFを作り、そのままコンビニで印刷すると、仕上がりがキレイです。PCからPDFを送ったりすると縮尺がズレる場合がありますし、家庭用プリンタは印刷の仕上がりが微妙です。カラーコピーはA3で80~100円(店舗による)、A3用紙1枚で18枚のポケカが印刷できますので、400円あれば環境最強のデッキが完成です。
コピーができたら、1枚ずつ切ります。丁寧に仕上げようとすると、非常に大変な作業です。私は子どもと一緒に切りました。100均でも裁断機(ペーパーカッター)が売っていますし、効率的に安全にやりたい方は購入することをオススメします。こういう作業も一緒にやると楽しいですよね。デコボコすることもありますが、そこまで気になりませんし、愛着も沸きますよ。
スリーブ
コピーした紙が用意できたら、スリーブに不要なポケカと重ねて入れます。スリーブとはカードを保護する透明のフィルムです。100均でも売っています。ただ、スリーブにはいくつも種類があり、適切なものを買わないと全く役に立たないこともあります。以下の3点に注意して購入してください。
- サイズ:横64mm以上、縦93mm以上
遊戯王カードなどとサイズが違うため注意してください。ポケカはカード自体が63mm×88mmなので、横64mm以上で縦93mm以上のスリーブサイズが必要です。スタンダードサイズとも呼ばれているようですので購入する際の参考にしてください。ちなみに公式スリーブのサイズは「横66mm×縦92mm」です。 - 同じ種類を60枚
違う種類のスリーブを1つのデッキに使うと遊ぶのに支障がありますので、必ず同じ種類のスリーブを60枚以上揃えましょう。 - ハードタイプ
これは必須ではないですが、ハードタイプをオススメします。単純にプレイしやすいからです。ポケカは山札をシャッフル(よく切ること)がとても多いカードゲームです。効率よくシャッフルするためには、ファローシャッフルと呼ばれる方法が最適です。※知らない方はググってみてください。ファローシャッフルはハードタイプでないとカードが折れ曲がったりしますので、基本的にはハードタイプをオススメします。
60枚もスリーブに入れるのは時間がかかりますが、これも子どもと一緒にやってみてください。少しづつデッキが揃っていく様にワクワクしながら作業してくれると思います。
不要なポケカ
不要なポケカを入れる理由は2つあって、1つは硬さの保持のため、1つは裏面デザインです。まず硬さがないと非常に遊びづらいです。コピー紙だけだとふにゃふにゃで、カードを切るのも一苦労です。裏面デザインが本物のポケカだと、本物をプレイしている感じも出ます。別のカードでもいいのですが、カードゲームの性質上デザインはすべて同じ60枚を用意する必要があります。どうしても不要なポケカ60枚が揃えられない場合は、裏面が透明ではないスリーブを用意するといいでしょう。
Let’s ポケカ!
いかがだったでしょうか。手間はかかりますが、1,000円もあれば好きなカードを自由に組み合わせて楽しくポケカを始めることが出来ます。お子さんがテレビゲームや動画を見てばかりで、何か手触り感のあるアナログな遊びをして欲しい!と考えている保護者の方はぜひこの方法を試してみてください。
楽しみながら頭の体操になる最強の知育ツール、ポケカをぜひプロキシカードで思う存分楽しみましょう!
さらに、よりプロキシカードを楽しむために、オリジナルカードを作成する方法もあります。こちらは別記事にて紹介していますので、是非あわせてご覧ください。
※最後に、プロキシカードは常識の範囲で適切に扱うようにしっかりお子様にお伝えいただくよう、改めてお願いします。